映画祭のHPより先に映画祭のほうこくでーす。
今年の上映映画は「陸に上った軍艦」「夕凪の街、桜の国」 「トンマッコルへようこそ」
そして、特別講演として朝日新聞記者の「伊藤千尋さん」の講演がありました。
私は夕凪とトンマッコル、講演を視聴させてもらいました。
平和映画祭なので、今回は戦争を題材にした映画ばかりだったんですが、一口に戦争と言ってもいろいろなタイプの見方があるんだなっと思いました。
例えば、軍艦は監督の方が実際に体験された軍隊の中身をさらけ出すという形で戦争というものを語っています。夕凪は広島を舞台に原爆を題材にした日本ならでは、日本にしかできない作品じゃないかとおもいます。しかもこの作品は原作は少女漫画ということで、恋物語を交えて、原爆を落とされたことによって、生きながらえても苦しみが続いている、いろいろな人に連鎖しているということを伝えています。原爆症は血の遺伝などもあり、きっと今でも親や先祖に原爆に会った人が居ることで、その子孫まで、差別されることもあるんじゃないだろうかと、考えさせられました。
トンマッコルは韓国の映画で、南北戦争を題材に描いたものです。
日本で戦争と聞くと第二次世界大戦、太平洋戦争など国と国のやりとりというものがあるとおもいます。でもこの戦争はもともと一つの国だった朝鮮半島が、二つの大国の冷戦に巻き込まれて国境を引かれてしまい、争いは今でも続きます。
偶然家族なのに、南北で別れて暮らしていた人たちは今でも自由に会うことはできません。
両方が相手が悪いと思い込んで、実際何が悪いかなんて考えもしないで上のいうことが正しいと言っている。
トンマッコルでは敵対する兵士たちが、トンマッコルの村の人たち
に毒気を抜かれつつ、言い合いの末に本音がぽろりとこぼれたときに、自分が正しいと思ってきたものに疑問を持ち始め、徐々に、今までの争いをばかばかしいものだと思うようになります。最後には命をかけて、トンマッコルを守って死んで行きます。
私は、本当に最後どんどんと戦闘機に虫をつぶすように殺されて行く兵士を見たとき、思わず涙がこみ上げてきました。
最後彼らは降り注ぐ爆弾の中で満足げに笑っていました。
それがとても切なくて切なくて仕方なかった。
もし彼らが、ずっと敵対を続けて殺し合って、自分の軍がかったとしてもあんな満足そうな顔はできなかったと思う。
人の価値観というものも感じました。本当に大事な価値観は金銀財宝とは限らないのだと思います。
今回のパンフはいろいろな方に「かわいい」「いいものだ」といっていただけてうれしかったです!!
私もとても勉強になりました!
また機会がありましたら、参加させて頂きたいです。
約1年ありがとうございました。
そしておつかれさまです。
また近いうちに最後の2008年版HPのアップをしたいと思います。